2022.12月のデータ         



(2022/12/01の湿原風景)


【2022.12.14】
 イワタカンアオイが咲いています。
 ヒメカンアオイが咲いています。

 湿原周辺の雑木林ではイワタカンアオイやヒメカンアオイが咲いています。
ここでは、両者の特徴や見分け方について触れます。

左の画像はイワタカンアオイです。
イワタカンアオイもヒメカンアオイも葉の模様(斑の入り方)は葦毛湿原では4、5種類あり、また葉の先が尖ったもの丸まったものなど形では両者の同定はできません。
しかし、花は大きく異なるので花を見れば同定は容易です。
イワタカンアオイの萼筒はヒメカンアオイ比べ長く15〜20mm程あります。
萼筒内側の格子紋(網目模様)はヒメカンアオイに比べ細かいです。
シベは開口部から奥の方に確認できます。

 とても多くの花をつけているヒメカンアオイを見つけました。

ヒメカンアオイの萼筒はイワタカンアオイに比べ短く10mm程度以内です。
萼筒内側の格子紋はイワタカンアオイより粗いです。
シベは開口部付近に先端が位置します。

 今年は、イワタカンアオイもヒメカンアオイも花付きが良くありませんというか、地上にでている葉が既に枯れてしまっている株が多く、花が見つけにくい状況です。
葉が多く残っている年だと簡単に見つかる程株数はありますので、観察はそんな年が狙い目です。

 その他、
●湿原周辺の雑木林や湿原背後の山ではヤブツバキが咲いています。
●ウメモドキ、ソヨゴ、ミヤマシキミ、センリョウ、マンリョウなど赤い実が目立ちます。



【2022.12.01】

 ヤブツバキが咲いています。
 ヒメカンアオイが咲き始めました。

 湿原周辺の雑木林や湿原背後の尾根では、ヤブツバキが咲いています。
この花は花期が長く、11月半ば頃から春まで楽しむことができます。
山路を歩いていると落ちた花を先に見つけ、上を見上げてヤブツバキの存在を知ることもしばしばあります。

 湿原周辺の雑木林ではヒメカンアオイ、イワタカンアオイが咲き始めました。
どちらも落ち葉に埋もれるように咲くので、落ち葉を掻き分けて観察することになります。
どちらも葉の形状は変異が多く、葉の形では両者を同定できません。花を見て、ヒメカンアオイは萼筒が短く、イワタカンアオイの萼筒は長いのが大きな違いです。よって、ヒメカンアオイは開口部のすぐ近くにシベが見えますが、イワタカンアオイのシベは開口部から奥の方にあります。
 左の画像はヒメカンアオイです。

 その他、
●湿原背後の尾根では、ヒイラギが咲き始めました。
●ウメモドキ、ソヨゴ、ミヤマシキミ、センリョウ、マンリョウなど赤い実が目立ちます。



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