2023.7月のデータ         



(2023/07/03の湿原風景)


【2023.07.28】
 サギソウが咲き始めました。
 イヌノハナヒゲが目立ちます。

 先週よりサギソウが咲き始め、徐々に花数が増えている状況です。
まだ花数は増え、湿原内のあちこちで見られるようになります。
この複雑な形の花が、蕾の中にどのようにたたまれているのか不思議です。自然の創り出す造形美に感心するばかりです。


 湿原内のあちこちで、イヌノハナヒゲが目立ちます。よく見ると開花しているのが確認できます。
低地の湿地に生える代表的な植物(カヤツリグサ科)の一つです。

その他、
ノリウツギミズギクミミカキグサムラサキミミカキグサホザキノミミカキグサヒメミミカキグサが咲いています。
ミカヅキグサが多く咲いています。
●コオニユリ、ノカンゾウ、ヌマトラノオ、ノギランコケオトギリサワシロギクなどが咲いています。




【2023.07.24】

 木道のすぐ横にオオスズメバチが巣を作り危険なため、一時通行止めの箇所があります。

 「散策路図」の丸数字5番付近でオオスズメバチが巣を作っています。
 巣は木道すぐ横にあるため、大変危険な状況です。よって、この場所は一時的に通行止めとなりました。

その他
サギソウが咲き始めました。



【2023.07.21】

 ミズギクが咲き始めました。
 コケオトギリが咲いています。

 「散策路図」の9番から11番に向かう木道の合流点付近では、早くもミズギクが咲き始めました。
この植物は、ミカワバイケイソウイワショウブと同様に氷河期の遺存植物といわれるもので、標高の低い温暖な葦毛湿原に生えること自体が珍しいことです。


 「散策路図」の19番付近では、コケオトギリが咲いています。
花は直径数ミリと小さく、全体的に小型なので”コケ”の冠がついています。

その他、
ノリウツギが見頃です。
●ノカンゾウ、ミカヅキグサノギランが咲いています。
ミカヅキグサモウセンゴケトウカイコモウセンゴケが咲いています。
アリノトウグサチゴザサ、イヌノハナヒゲが目立ちます。




【2023.07.15】

 ノリウツギが咲いています。
 ミミカキグサ・ムラサキミミカキグサが咲いています。

 湿原内のあちこちで、ノリウツギが多く咲いています。
和名の由来は、和紙を漉くときの糊料を作るのに、この樹皮を用いたことによります。
湿原内のみならず湿原を取り囲むように周囲にも多く生えており、年々その数が増えているように感じています。

 湿原内のあちこちで、ミミカキグサムラサキミミカキグサが咲いています。
左がミミカキグサ、右がムラサキミミカキグサです。
 湿原内のあちこちで見られますが、「散策路図」の13番付近ではその両方が同時に観察できます。

その他、
●ノカンゾウが咲いています。
ミカヅキグサモウセンゴケトウカイコモウセンゴケが咲いています。
アリノトウグサチゴザサが目立ちます。




【2023.07.08】

 ヌマトラノオが咲いています。
 チゴザサが咲いています。

 湿原入口の休憩所付近では、ヌマトラノオの咲いています。
良く似たオカトラノオは花序が垂れ、虎の尾っぽのように見えますが、湿地に生えるヌマトラノオは花序が垂れないのが特徴です。


 「散策路図」の20番付近では、チゴザサが咲いています。
葉が笹に似ていて小さいことから名がついています。
2ミリ程度の小穂から赤紫色の花柱がのびています。これをルーペで覗くととても綺麗です。

その他、
ノリウツギミミカキグサが咲き始めました。
ミカヅキグサが多く咲いています。
モウセンゴケトウカイコモウセンゴケ、イソノキが咲いています。
アリノトウグサ、ヤマイ、カモノハシが目立ちます。




【2023.07.03】

 ミカヅキグサが咲いています。
 ノリウツギのつぼみが膨らんでいます。

 湿原内のあちこちで、ミカヅキグサが咲いています。
小穂が三日月状をしていることから名がついたようですが、三日月状の形をしているように見えないのが正直なところです。
この植物の分布の中心は寒冷地にあり、温暖な葦毛湿原で見られるのは珍しいことです。


 湿原内のあちこちで、ノリウツギのつぼみが膨らんでいます。
この花が咲き始めると、夏本番という感じになります。
今月下旬には、白い飾り花が目立つようになるでしょう。

その他、
チゴザサが咲き始めました。
モウセンゴケトウカイコモウセンゴケ、イソノキが咲いています。
アリノトウグサ、ヤマイ、カモノハシが目立ちます。




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