2023.12月のデータ         



(2023/12/01の湿原風景)


【2023.12.29】
 ハンノキの蕾が膨らんでいます。

 湿原内とその周辺ではハンノキの蕾が膨らんでいます。
同じ木での受粉を避けるため雄花が先に咲き、雌花はその後に熟します。
また、木ごとに咲く時期をずらし他の木の花粉を受ける具合になっています。
かんざし飾りのように垂れ下がったのが雄花序で、その付け根にあるマッチ棒の頭のようなのが雌花序です。
木道から近くで観察するには、「散策路図」12番の少し南側付近のものが適しています。

その他、
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
●湿原内のあちこちで、ウメモドキの赤い実が目立ちます。
●湿原周辺の雑木林では、センリョウ、マンリョウ、ミヤマシキミなどの赤い実やイズセンリョウの白い実が目立ちます。
●湿原周辺の林縁では、ナガバジャノヒゲが綺麗な種子をつけています。




【2023.12.22】
 ミヤマシキミの赤い実が目立ちます。
 ナガバジャノヒゲの種子が綺麗です。

 湿原周辺の雑木林では、ミヤマシキミの赤い実が目立ちます。
真っ赤な実はよく目立ちますが、同時に花の蕾を膨らませ春の準備をしています。
なお、雌雄別株なので雌株に実が付くことになります。

 湿原周辺の雑木林では、ナガバジャノヒゲの種子が見られます。
果実のように見えますが、これは種子で投げつけるとよく弾みます。
 本種はジャノヒゲの変種で、葉はジャノヒゲの倍近く長く、大きな株はこんもりと盛り上がるようになります。
葦毛湿原周辺ではジャノヒゲも見られますが、全体的にはこちらのナガバジャノヒゲが多いようです。

その他、
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
●湿原内のあちこちで、ウメモドキの赤い実が目立ちます。
ハンノキの花序が膨らんできました。
●湿原周辺の雑木林では、センリョウ、マンリョウなどの赤い実が目立ちます。




【2023.12.09】

 イズセンリョウの白い実が目立ちます。
 クチナシの実が見られます。

 「散策路図」の3番から山へ向かう自然歩道沿いでは、イズセンリョウの白い実が目立ちます。
センリョウと名がつきますが、センリョウ科ではなくサクラソウ科(旧ヤブコウジ科)の樹木です。
 センリョウに似ていて、伊豆半島の伊豆山神社に多いことから名がついたと言われています。

 案内板のある湿原入口付近では、クチナシの実が見られます。
実が熟しても裂開しないので「口無し」という名がついたという説があります。
 実は、黄色の染料に利用されます。無毒なので、栗きんとん、たくわんなど食品の着色にも使われます。

その他、
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
●湿原内のあちこちで、ウメモドキの赤い実が目立ちます。
ハンノキの花序が膨らんできました。
●湿原周辺の雑木林では、センリョウ、ソヨゴ、ミヤマシキミなどの赤い実が目立ちます。




【2023.12.01】

 サネカズラの赤い実が目立ちます。
 ウメモドキの赤い実が目立ちます。

 「散策路図」13番に向かう入口付近や湿原周辺の雑木林では、サネカズラの実が見られます。
夏に咲く花は目立ちませんが、このゴルフボール大の赤い果実はよく目立ちます。
 茎などから得られる粘液を昔は整髪料などに用いたことから、ビナンカズラ(美男蔓)の別名があります。


 「散策路図」の1番、2番、20番の木道を挟んで反対側付近などでウメモドキの赤い実が目立ちます。
葉がウメの葉に似ていることから名が付いていますが、実が真っ赤に熟す頃には葉はほとんど落ちています。
直径5ミリ程の小さな赤い実を多く付けた様子は、とても美しく感じます。

その他、
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
●背を低くしたミミカキグサが咲いていますが、強い霜が降りる頃には消えてしまいますので、そろそろ終盤です。
ハンノキの花序が膨らんできました。
●湿原周辺の雑木林では、センリョウ、ソヨゴ、ミヤマシキミなどの赤い実が目立ちます。



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